福島県 自立更生促進センター

実話ナックルズ 2017年9月号「潜入 出所者専門アパート自立更生促進センター in 福島」

撮影の依頼を受けて、ノンフィクション作家の斎藤充功さんと福島検察庁の前にある国が管轄する自立更生促進センターに取材に行ってきました。刑務所を出た人たちの就労支援と社会復帰を促進する目的で、出所者のセーフティーネットとして全国的に注目を集めています。これまでマスコミに一切報道されていない内部を撮影させていただきました。刑法犯24万人のうち再犯率57%という数字が更生の難しさを物語っています。刑務所を出ても住所がなければ、仕事もない、家族のもとにも帰れない。そしてまた犯罪を犯してしまうという悪循環です。施設には6名の入居者が暮らしていました。年齢は様々で作業着姿の人やエリートサラリーマンのような人もいました。もちろん入居できる条件があり、薬や性犯罪は外されます。施設には張り詰めた緊張感と新しい一歩を踏み出そうという決意が溢れていました。雑誌ではモザイクがかかっていますが、彼らの冷淡な一点を凝視する眼差しは忘れることができません。

福島県 自立更生促進センター 6/2017

自立更生促進センターの前の除染残土 6/2017

「潜入 出所者専門アパート自立更生促進センター in 福島」    実話ナックルズ 2017年9月号